敏感肌の人は化粧品選びで悩みがちですよね。きれいな肌にはなりたいけれど、肌に刺激や負担のある化粧品は避けたいもの。
敏感肌さんが美容液を使うなら、まずは低下している肌のバリア機能を高めるのに役立つアイテムを選ぶのがおすすめです。
30代敏感肌の私が実際に使えたおすすめの美容液とともに、敏感肌さんの美容液選びのポイントも紹介します。
敏感肌に美容液は使った方がいいの?
化粧品業界では、美容液の新商品が続々登場していますね!
魅力的なキャッチコピーに思わず使ってみたくなるものもたくさんありますが、敏感肌に理想の美容液はあるのでしょうか?
これは30代で敏感肌の私にとっても、すごく気になる疑問です。
敏感肌は、肌のバリア機能が落ちている状態です。そのため、化粧品や紫外線など、外部からのちょっとした刺激にも敏感に反応してしまい、炎症やかゆみなどの肌トラブルを起こしやすくなります。
宣伝が魅力的な美容液には惹かれますが、敏感な肌に負担がかかるものはなるべく使いたくないですよね。
美容液はいつものスキンケアに加えて+αの効果が欲しい時に使うアイテムです。そのため、肌の土台を整えたり、バリア機能を高めたりする成分を配合した美容液なら、敏感肌でも使う価値があると考えることができます。
そこで今回は、敏感肌さんの美容液選びのポイントと、敏感肌である私自身が実際に使えたおすすめの美容液を紹介します!
敏感肌に向く美容液を選ぶ時のポイント3つ
敏感肌に向く美容液を選ぶ時は、以下のポイントを押さえるようにしましょう。
- 保湿成分やセラミドを配合したものを選ぶ
- 肌に負担となる成分を使っていないものを選ぶ
- 攻めのケア”より“守りのケア”を重視したものを選ぶ
保湿成分やセラミドを配合したものを選ぶ
敏感肌は、肌の水分量が低下して乾燥した状態であると言われています。そのため、保湿成分を配合した美容液で水分を補うのがおすすめです。
また、セラミドを配合した美容液で外からセラミドを補うのも良いでしょう。
セラミドはもともと人の肌に存在する物質で、肌を外部刺激から守る、水分の蒸発を防ぐなどの役割をしています。敏感肌がバリア機能を高めるにはおすすめの成分であり、私自身もセラミド配合の化粧品を愛用しています。
セラミドにはヒト型セラミドや糖セラミドなど色々な種類がありますが、もっとも効果が高いと言われているのがヒト型セラミドです。
肌に負担となる成分を使っていないものを選ぶ
敏感肌がなるべく避けたい成分としてまず挙げられるのが、エタノールです。
エタノールはお酒の主成分で、化粧品では保湿成分としてよく使われています。
しかし、エタノールは敏感肌にとっては刺激になる可能性があります。また、蒸発しやすいという性質から、肌の乾燥を招きやすい成分です。エタノールが多く配合された化粧品はなるべく選ばないようにしましょう。
成分表示では、「エタノール」や「変性アルコール」と表記されます。
また、何らかのアレルギーがあることが分かっている場合は、アレルギーの原因物質を避けることが大切です。化粧品の成分表示を見て確認するようにしましょう。
“攻めのケア”より“守りのケア”を重視したものを選ぶ
“攻めのケア”とは、「美白美容液」「シワ改善美容液」「アクネ菌を殺菌」などと謳われ、強力な作用を発揮する化粧品です。
こうしたタイプは作用が強い反面、成分によっては敏感肌に負担となる可能性があります。
一方、“守りのケア”とは、肌を守るために効果的な成分を配合したものです。
先ほど紹介した成分とも重なりますが、
・肌にうるおいを与える保湿成分
・肌のバリア機能を高めるセラミド
・紫外線による活性酸素を除去する抗酸化成分
などがおすすめです。
これらは、乾燥によるエイジングサインを抑えたい場合や、肌の酸化を抑えたい場合などのエイジングケアにもおすすめの成分といえます。30代の私としても、これらの成分が的確な量で配合された化粧品を使いたいな、と思います。
「医薬部外品」と「化粧品」、どちらがいいのか?
普通の化粧品と医薬部外品なら、あなたはどちらを選びますか?ここでは、敏感肌の人が知っておきたい医薬部外品と化粧品の基礎知識を確認しておきましょう。
「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の違い
スキンケア商品は、薬機法(旧・薬事法)により医薬品と医薬部外品、化粧品に分けることができます。まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
<医薬品>
・病気の治療や予防を目的としたもの
・医薬品有効成分を配合している
医薬品には、医師の診断が必要な医療用医薬品と、薬局などで購入できる一般用医薬品があります。一般用医薬品で肌に塗るものとしては、「オロナインH軟膏」や「ワセリン」などがあります。
<医薬部外品>
・予防や衛生を目的としたもの
・効果・効能に有効な成分を規定量配合している
・人に対する作用が緩和である
医薬部外品では「薬用」という表記が認められるようになるため、商品名やパッケージに「薬用」と書かれてあるものも医薬部外品に該当します。
また、「化粧品」では許されていない「ニキビを予防」「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」といった効果・効能の表現ができるようになります。
<化粧品>
・清潔にする・魅力を増すなどを目的としたもの
・人に対する作用が緩和である
医薬品と医薬部外品、化粧品には上記のような違いがあるんですね。
作用の強さでは、医薬品>医薬部外品>化粧品となります。
そして、安全性の高さでは、化粧品>医薬部外品>医薬品となります。
成分表示の見方
次は成分表示のルールを見てみましょう。
化粧品と医薬部外品の成分表示には、次のような違いがあります。
化粧品は法律により、全成分を配合量の多い順に記載するという義務があります。
(※1%以下は順不同です。)
そのため、化粧品の全成分表示のうち、上位の成分を見れば、何が多く配合されているのかが分かります。
一方、医薬部外品は全成分表示が義務とはなっていません。
しかし、ほとんどのメーカーでは自主的に、医薬部外品の成分を「有効成分」と「その他の成分」に分けて記載しています。ただ、医薬部外品の場合は、どの成分が多く配合されているのかまでは分かりません。
こうした点を知っておくと、化粧品や医薬部外品を選ぶ時にチェックがしやすくなります。
成分や表示のルールを知って選ぼう
医薬部外品では、先ほど紹介したような“攻めのケア”重視のスキンケア商品が多く販売されています。
有効成分によっては敏感肌の負担になり、副作用が出るリスクもあります。
したがって、医薬部外品はどんな有効成分が使われているのかを確認することが大切です。
それぞれのスキンケア商品にはこうした違いがあることを知った上で選ぶようにしたいですね。
初めての化粧品はトライアルセット&パッチテストが賢い方法!
敏感肌の人がこれまで使ったことのない化粧品を試すなら、まずはトライアルセットのように少量で売られているものを買い、パッチテストをした上で使うのがおすすめです。
少量でお得なトライアルセットから試そう
使ったことがない化粧品をいきなりフルサイズで購入するのは、肌に合わなかった時のことを考えると勇気がいるものですよね?
そんな時に便利なアイテムがトライアルセットです。フルサイズを買うよりもかなりお得な価格設定になっている場合が多く、しかも少量なので、初めて試すにはぴったりです。
パッチテストの方法
使ったことがない化粧品を初めて使う時は、あらかじめパッチテストをしておくと安心です。
パッチテストには、簡単な方法と本格的な方法の2通りのやり方があります。それぞれのやり方は次の通りです。
尚、パッチテストの間は化粧品を塗っている部分を濡らさないようにする必要があるので注意しましょう。
<簡単なパッチテストの方法>
1.二の腕など、皮膚の正常な部分に化粧品を塗る。
2.24時間ほど様子を見て、かゆみや腫れ、赤みなどの異常がないかを確認する。
<本格的なパッチテストの方法>
1.絆創膏のガーゼ部分に化粧品を塗り、二の腕など皮膚の正常な部分に貼る。
2.48時間ほど様子を見て、皮膚に異常がないかを確認する。
美容液の効果的な使い方
美容液は、一般的には化粧水の後に使用するタイプが多いといえます。
中には、洗顔後の何もつけていない肌に使う美容液もあります。「ブースター」や「導入美容液」などといわれるタイプです。
いずれの場合も、それぞれの商品のボトルや外箱などに使い方が書かれてあります。メーカーがおすすめしている使い方に合わせて、美容液の効果を最大限に発揮できるようにしましょう。
敏感肌の私も実際に使えた!おすすめの美容液
ここでは、敏感肌の私が実際に使うことができ、かつ効果を実感できたおすすめの美容液を紹介します。
アスタリフト ジェリーアクアリスタ
●商品名
アスタリフト ジェリーアクアリスタ ジェリー体感キット
●メーカー
富士フィルム株式会社
●分類
化粧品
●価格 1,080円
●セット内容
ジェリーアクアリスタ(先行美容液)0.5g×20包
●特徴
- ヒト型セラミド(セラミド3・6II・1)を配合
- 抗酸化成分としてアスタキサンチン・リコピン・ビタミンC誘導体を配合
- 保湿成分としてコラーゲン・ヒアルロン酸などを配合
- ダマスクローズの香り
<アスタリスト ジェリーアクアリスタの口コミ・体験談>
男女ともに大人気の美容液「ジェリーアクアリスタ」を10日間試せるお得なセットを購入しました。
赤くて弾力のある形状は私がこれまで使ったことのない化粧品のタイプであり、肌に合うか、少し心配でもありました。しかし実際には、敏感肌の私でも全く刺激を感じることなく使うことができました。
むしろとても肌なじみがよく、乾燥しやすい私の肌でもしっとり、もっちりとします(*^^*)
ジェリーアクアリスタには、富士フィルムの独自技術によってナノ化したヒト型セラミド・アスタキサンチン・リコピンが配合されています。
健康な肌になりたい私にとっては、嬉しい成分がたくさん配合された美容液です。
ローズの香りはほんのりと上品に漂います。使っていると化粧ノリもよくなってくるので、毎日肌にごちそうを与えている気分で、楽しくスキンケアができました。
これからも使い続けたいと思える美容液でした。
エトヴォス モイスチャライジングセラム
●商品名
エトヴォス モイスチャーラインお試しセット
●メーカー
株式会社エトヴォス
●分類
化粧品
●価格
1,900円
●セット内容
クリアソープバー(洗顔石けん)10g
モイスチャライジングローション(化粧水)30ml
モイスチャライジングセラム(保湿美容液)10ml
モイスチャライジングクリーム(保湿クリーム)5g
●特徴
- 【美容液・クリーム】ヒト型セラミド(セラミド1・2・3・5・6Ⅱ)を配合
- 【美容液】保湿成分としてヒアルロン酸・アミノ酸などを配合
- 【全商品】シリコン、パラベン、キレート剤、石油系界面活性剤、鉱物油、合成香料、着色料は不使用
- 【石けん以外】ラベンダーの香り
<エトヴォス モイスチャライジングセラムの体験談>
エトヴォスで特に人気の美容液「モイスチャライジングセラム」をはじめ、保湿ラインが2週間分試せるお得なセットを購入しました。
モイスチャライジングセラムはとろりとした乳液のようなテクスチャで、実際に乳液の効果もある美容液なのだそうです。
やさしい使い心地で、刺激を感じることもありませんでした。
5種類のヒト型セラミドに加え、保湿成分もたっぷり配合されているのが嬉しいポイントです♪
美容液だけでもうるおいを実感できますが、モイスチャライジングクリームを合わせて使うと、しっかりと肌に水分を閉じ込めることができ、肌の乾燥が和らぐのを実感できました。
一番感動したのは、乾燥しやすい季節でも肌がカサカサしないことでした!
私はラベンダーの香りも好きでした。ただ、しっかりとラベンダーが香るので、無香料が好きな人にとっては苦手な場合もあるかもしれません。
こちらも使い続けたいと思える美容液でした。
>> エトヴォス モイスチャライジングセラムの詳細
まずは肌を守るスキンケアで健やか美肌になろう
敏感肌におすすめの美容液について見てきました。
「もっと自分に合う美容液やスキンケア商品に変えてみたいな」と思っていても、敏感肌の場合は、化粧品を変えること自体に勇気がいるものですよね。
肌が敏感な状態になっている時は、まずは肌を守ることを重視した美容液やスキンケア商品を選び、トライアルセットとパッチテストで試してみるのがおすすめです。
肌の土台を整えて、トラブルのない健やかな素肌になりましょう!
※医薬品・医薬部外品・化粧品に関する参考サイト
・公益財団法人 日本学校保健会 医薬品・医薬部外品・化粧品
・花王 「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」にはどんな違いがあるの?
・国民生活センター 化粧品と医薬部外品の違いは?
・薬事法ドットコム 全成分表示のルール